スロットマシンの当たりを予測できますか?

スロットプレイヤーの間で最もよく聞かれる質問は、「どの台が当たるか」もしくは「機械の修理が必要かはどうやって分かるのか」です。もしくは、今おすすめの台はどれかというものもあります。

これらはよくある質問というだけではなく、カジノにおいてスロットの接客係およびフロアマネージャーにも投げかけられる質問です。

現在稼働中のスロットマシンについて、発表されていることが全てであるのにもかかわらず、プレイヤーらの間ではこういった質問の答えが返ってくるのではいないか ―接客係が当たりそうな台に関する耳寄り情報をくれるのではないか― と思ってしまうものです。また、スロットゲームにおいて、外部的な何かによってその台がジャックポットを出しそうだと分かるのではないかという考えなども、広く行き渡っています。

この概念はインターネットなどで見受けられる多くのくだらない「スロットの仕組み」によって助長されており、それはゲームで「当たりが出る準備が整った」際に「視覚的なヒント」が与えられるというものです。

インターネットの「仕組み」は全ていかさまで、コンピュータが「当たる準備ができた」という概念は間違っています。それは、スロットマシン内のマイクロプロセッサーが終始新しい結果を選んでおり、それは前日、4時間前、前週、もしくは前年にその台が3回スピンして出た結果とは全く関係がないからです。

全ては古き良き乱数発生回路に集約されるのです。スロットマシン内のコンピュータには物理的なリールのデジタル複製が内蔵されています。1980年代以前は、ジャックボットが当たる可能性及び1スピンごとの見込みは、物理的なリールごとの絵柄と空白の数に関連していました。

初期のころの電子機械的スロットの各リールには22の停止位置がありました。各リールが止まった位置の絵柄を記録することで、特定のスピンでジャックポットが出る可能性を計算することが可能でした。

その手順がコンピュータ化されたことで、それは全て変わりました。カジノにおける物理的な停止位置の難点は、ジャックポットを当てるオッズが、各リールの停止位置の数次第で決まるという点でした。乱数発生回路の使用により、「バーチャル」リールが作られ、それらはプログラマーの好きな数だけ絵柄のあるコンピュータシミュレーションのようなものになりました。

各リールの停止数は、プログラム内の数字によって示されるようになっているのです。