映画の演技の世界では

映画産業が端を発して以来、世界中で人々が映画館に集まり、お金を出してチケットを買うという行為の原動力になったのは大スターの存在でした。誰にでも、お金を払ってでも見たいと思えるお気に入りの役者がおり、それは大真面目な演劇の精力家だったり、素晴らしい笑いのセンスを持つ人物だったり、もしくは偉大なアクションヒーローだったりします。

私たちは何年もさかのぼり、ハリウッド史上もっとも偉大な俳優をランキングにまとめました。ランキング作成を進めるにあたり、栄誉、認知度、そして持久力などの評価モデルを考慮しましたが、演技はとても主観的なものなので、私たちは数字のみを頼りにしたわけではありません。

• Marlon Brando

映画の演技の世界では、Brando以前およびBrando以降と、時代が2つに明確に分かれます。彼がスクリーン上で示した情熱および深みに加え、その革新的な演技は、彼が1950年代までは前代未聞でした。初期のころの作品の演技はどれをとっても素晴らしいものです。いくつか例を挙げると、1951年の『欲望という名の電車』、1953年の『乱暴者』、そして1954年の『波止場』などです。

• Jack Nicholson

Jack Nicholsonは素晴らしい功績を持ちますが、それは彼がスクリーン上で恐ろしい危険人物にも、信頼できる友達にも、どちらにも同じように上手に扮することができたからです。彼は3回アカデミー賞を受賞したことのある数少ない俳優のうちの1人で、それぞれ異なる年代での受賞でした（それも、男性の最高記録であるノミネート回数12回のうちの受賞です）。1980年の『シャイニング』での彼の狂った小説家の演技や2006年の『ディパーテッド』での凶暴な暴徒の演技において、彼が最も恐ろしい感情をあらわにした状態が披露されました。しかしながら、彼は時に完全にもろい存在として描かれることもあります。

• Tom Hanks

もし5人の異なる人に彼の作品でどれが1番好きか聞いた場合、それぞれが彼の面白い一面（『ビッグ』）、彼のまじめな一面（『フィラデルフィア』）、もしくはその両方の融合（『フォレスト・ガンプ』）のどれが好きかにより、おそらく5通りの答えが返ってくるでしょう。

観客に均等に喜びの涙と笑いをもたらすことのできる俳優は数少ないのですが、Hanksにはそれが可能で、その功績はアカデミー賞において4回のノミネートと2回の受賞という形で称えられています。

• Robert De Niro

優れた俳優らが映画スターの見た目や演技様式を作り直していた時代において、Robert De Niroはその最も素晴らしい人物としてひと際目立っていました。何かが常に内側で沸き立っているかのような彼の激しさは、どれもAFIによる史上最も素晴らしい映画ベスト100の上位を占めた1976年の『タクシードライバー』、1978年の『ディア・ハンター』、そして1980年の『レイジング・ブル』などの記憶に残るスター映画において明白でした。彼はそのランキングに入った映画のうち5つに出演し、7回ノミネートされたうちの2回アカデミー賞を受賞しました。

• Al Pacino

彼は、人気の演技の三冠であるアカデミー賞、エミー賞、そしてトニー賞の受賞をはじめ、世界中の賞をどれも最低1度は受賞しています。8回ノミネートされたうちの1回に、1992年の『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』における彼1人のアカデミー賞受賞があります。