3人制バスケ3×3(スリーバイスリー)のプロチームが広島に誕生しました。2019年2月4日、平和公園が見下ろせる「おりづるタワー12階」で、広島県を本拠地とする「3STORM広島」(スリストム ヒロシマ)の発足について、記者会見が行われました。

バスケがもっと身近に!

ストリートバスケットが発祥の3人制バスケ3×3(スリーバイスリー)。スピード感やテクニックなど、5人制とはまた違った魅力があります。東京2020オリンピックの正式種目となり、世界が注目している今話題の競技です。

「3STORM広島」(スリストム ヒロシマ)を率いるのは、社長兼選手を務める仲摩匠平さん。昨季まで広島ドラゴンフライズに所属していた、呉市出身のプレイヤーです。「3×3で広島を盛り上げたい」との熱い気持ちや、3×3の魅力、可能性を語ってくれました。試合は、商業施設などでも開催が可能なので、今まであまりバスケに関心がなかった人でも、見る機会が今後ますます増えそうです。以下、記者会見の全容を紹介します。

 

「3×3で広島を盛り上げたい」

チームや会社設立について

仲摩社長/「3STORM広島」(スリストム ヒロシマ)は、広島発の3人制プロバスケットチームです。以前より、設立にはかなり可能性を感じていました。しかし私一人では、どうすることもできなかったのですが、自分の周りにサポートや支援をしてくださるたくさんの方々がいて、この会社を設立することができました。これからは、この3人制プロバスケットボールの認知度を広島でもっともっと高めていくよう活動をしていきます。2020年の東京オリンピックの正式種目にも決定しました。そのこともこの会社を設立する要因の一つでした。3人制バスケットボールは、5人制バスケットボールと比べ、スピーディーで、ファッショナブルで音楽性も豊かで、とてもエンタテインメント性の高い競技です。5人制とは違った新たなスタイルで、広島を盛り上げていきたいと思います。

チームロゴや、チームキャラクターについて

仲摩社長/スリストム広島は、ローマ字表記では「3STORM」と書きますが、スリストムと読んでいただけるよう、知名度をあげるための活動をどんどん行っていきたいです。また、広島から3×3のオリンピック選手が輩出できるよう、尽力していきたいと思います。
チームキャラクターですが、リーゼントヘアーが竜巻を、仮面が稲妻をイメージしています。マスコットのような男の子で、親近感を抱かせるイメージとなっています。

 

今後のビジョンについて

仲摩社長/2019シーズンは、3×3.EXE(スリー・バイ・スリー・ドットエグゼ)のリーグへの参戦が決定しました。スリストム広島は、西日本カンファレンスに所属。ここに6チームが在籍しています。目標は、3年以内にプレーオフ進出、5年以内に優勝争いができるように、チーム作りを目指していきます。そして、来年度以降、スクール事業も展開していく予定です。育成活動については、トップチームで戦える選手、世界で戦える選手の育成を目指します。普及活動においては、3×3の持つエンタテインメント性、イベント性を生かし、広島にバスケットボールという競技を身近に感じてもらい、地域活性化に貢献していきたいです。そして、広島でバスケットボールができる場所や、プレーする人が増えることにつなげていければと思っています。

今後のリーグスケジュールについて

仲摩社長/5月25日の開幕戦を皮切りに、5月から9月までがリーグ戦のシーズンとなります。そして、プレーオフへの進出が決まれば、9月に六本木ヒルズで試合が行われます。

広島での大会誘致について

仲摩社長/広島の方々に、3×3という競技をもっと知って見ていただくため、広島での試合開催を検討しています。今、リーグ機構と協議中ですが、7月には広島で開催できると思います。3×3は他の競技と異なり、体育館や球場などで行うのではなく、複合施設や商業施設など、人が多く集まる場所にスポーツコートを設置して試合が行われます。広島での公式戦の開催をぜひ実現したいと思います。

選手契約や、ユニホームの発表について

仲摩社長/今日から、選手との契約がスタートしました。これから選手との交渉を始めていきます。遅くても4月半ばには、選手が確定する予定です。あらためて、選手とユニホームの発表について記者発表を行いたいと思います。ユニホームができ次第、選手と契約でき次第、随時ホームページやSNSなどで、発表させていただきます。

 

3×3の可能性とおもしろさに掛ける思い

(報道記者からの質問に、仲摩社長が答えました)

Q チーム設立の思いとは?
A 広島ドラゴンフライズを退団することが決まったとき、正直悔しくもあり、自分では「まだできる」という思いもありました。他のチームへの移籍交渉もしていたのですが、3×3の話を聞いたとき、広島で3×3という競技を誕生させる方がおもしろいではないかと感じました。正直、3×3も2014年にリーグが始まったばかりで、今後はどうなるか分かりません。自分が3×3を見たとき、その可能性とおもしろさを実感したことに、チャレンジしたいと思ってチームを設立しました。

Q 選手時代と今とでは、やりがいが違いますか。
A このたび、球団側のことを初めて目の当たりにしました。選手時代には分からなかった〝こんなに大変なことをやっていたのか〟と思いました。それが分かっていれば、選手時代の立ち居振る舞いが、もうちょっと違っていたのかもしれませんね。

Q 契約選手のめどは立っていますか。
A 僕が立ち上げた会社なので、広島に縁のある選手だったり、僕と思いを共有していただけそうな選手とやりたいと思っています。

Q 広島出身者を多めに契約するという思いはありますか。
A 出身地というよりも、設立の思いをどれだけ共有してもらえるかだと思います。3×3は、NBAのチームのような誰からも人気があって、認知度がある競技ではないので、一つ一つの思いを形にできるチームづくりをしていきたいと思います。

Q 試合会場のめどは立っていますか。
A 自社で行うイベントの確定はしていませんが、何カ所かイベントのお話はいただいています。逆に何かイベントがあれば、ぜひお声を掛けていただければと思います。コートとリングを設置したら3×3はできるので、お話をいただけさえすればすぐに駆け付けますので、ぜひよろしくお願いします。

Q 7月の開催地は、決まっていますか。
A 検討中です。今何カ所か候補はありますが、リーグ機構と調整しながら、何が必要でどれぐらいのスペースがいるのか、そういったことを協議中です。

Q 3×3のレベルはどれほどでしょうか。
A 昨シーズンは、東京の立川が優勝しています。中国地方は岡山県で3×3のチームが設立しています。5人制のバスケとは、まるで違う競技だと感じていただけるでしょう。3×3の方が、スペースが狭い分、個人技が必要となります。スキルや技術力がすごく大事なスポーツだと思います。

Q 契約できる選手は何人ですか。
A 契約は6人で、試合のときには4人。3人試合に出て、1人が控えです。

Q これから、4月中旬に向けて6選手と契約するのですか。
A そうです。

Q 契約はプロとしてですか。
A プロになります。

Q 今後、チームとしてどういうふうに収入を上げ、会社として収入を増やして、ビジネスとして成り立たせるのでしょうか。
A 3×3はリーグができたばかりで、規模的にもそんなに大きくないので、たいていのプレイヤーは、2つの仕事を掛け持ちでやっています。岡山の代表者は薬剤師をしながらプレーしています。最初は、スポンサー収入が大きくなると思います。今後の展望は、スクール事業の運営、レンタルコートや自社でのコートを持って、そこでスクールやイベントなどを行う環境づくりをしていきたいです。

Q 3×3の魅力を具体的に教えてください。
A 3×3は、複合施設や商業施設など、皆さんがごく一般的に行っているところに、コートとリングを置いて行います。バスケットボールのファンではない人たちも、〝たまたま通りかかったらそこでバスケットボールをしていた〟そういった環境で試合をするので、皆さんの日常の中に、3×3が溶け込んでいくことになります。試合に関しては、5人制よりもコートが半分狭い分、スペースがないので、より個人的なスキルや技術が大事になってくると思います。そして、試合も1試合10分、もしくはどちらかのチームが21点以上得点した場合は終了。展開がとても早く、一日に2試合だったり、4試合だったり、チームを変えながら試合をしていくので、1日にいろいろな相手との試合が見られることが、おもしろいと思います。

 

Bリーグの選手との契約も視野に?

(ちょっと聞きにくいことを、リビング新聞の記者がズバッと尋ねました)

Q 広島ドラゴンフライズとの連携はありそうですか。
A 先日、広島ドラゴンフライズさんのところへ挨拶に行き、あらためて会社の設立や今後の活動についてお話ししました。広島ドラゴンフライズさんとは、同じバスケットボールということで、イベントなど一緒に活動していけないものかと思っています。広島ドラゴンフライズの浦社長は、高校・大学時代の先輩で、広島を盛り上げるために一緒に活動させていただければと思っています。

Q 仲摩さんが、選手と社長の両方をされるのですか。
A 兼任でやっていきたいと思います。まだ初めてのことなので、これからどういうふうになるのか分かりませんが、1年目で形にできるようにしたいです。特に経営に関しては未経験なので、毎日が勉強です。思いだけはあるので、そこだけはブレないようにしたいです。

Q 選手との契約交渉で、5人制から3×3へ参加する選手もありそうですか。
A Bリーグの選手にも声を掛けています。広島に思いがあったり、縁がある選手に、ぜひ力を貸してもらうよう交渉していきたいと思っています。

Q Bリーグの選手も、3×3で違った魅力が発揮できそうですが…。
A そうですね。ぜひ期待してください。

Q 広島ドラゴンフライズ時代から、仲摩選手はよく「進化」という言葉をインタビュー中に話されていました。このたび会社を設立されて、どのように進化させていきたいですか。
A 5人制バスケの選手時代から、現状に満足するのではなく、常に新しいこと、例えばドリブルやシュートなど、毎年何か習得していきたいという思いがありました。それで〝常に進化したい〟とコメントしていたかと思います。これからは、球団側のことを初めてやらなければいけないので、毎日が進化している状態です。それがすごく勉強になって、おもしろいですね。チームとしては、まずは広島に根付いたチームづくりをし、そのメンバーと一緒に優勝を目指せるようなチームに成長していきたいです。

 

会見の動画