2019年に大学を卒業し、2月19日のACLプレーオフ戦に早くもスタメン出場した荒木隼人選手。「前夜は緊張して寝付けませんでした」と本音をぽろり。その後のACL戦も先発出場し、試合経験を重ねます。「日頃の練習成果や、自分の得意なプレーが試合で通用したことが自信につながっています」とたくましさを感じます。Jリーグ初出場は3月9日のC大阪戦。1点を死守して、久々の勝利に貢献します。「“しっかり守る”という監督の期待に応えることができてうれしかったです」と声が弾みます。

インタビュー動画

 

守備もこなしつつ得点にも絡みたい

編集部
荒木選手は、攻守にわたって空中戦での強さがあり、1対1の競り合いの強さもあります。自分の一番の持ち味と言えばなんですか。

荒木
ヘディングが一番の武器だと思っています。特別な練習はしていませんが、小学生のころから背が高かったということもあり、ヘディングの練習を自分なりにやっていました。それが今のストロングポイントにつながっていると思います。

編集部
試合中、何度か得点に絡むチャンスもありますね。

荒木
ここまで何試合か出場して、結構シュートシーンはありますが、まだ得点に絡められていないので、早く点を取りたいですね。でも、自分の良さは守備だと思うので、攻撃に参加しつつも、前線に上がってもすぐに守備に戻ることを意識しています。

編集部
インターセプトも非凡なものがありますね。
※インターセプト=パスをした相手のボールを奪うこと

荒木
前線の選手たちが、守備で相手選手を抑えてもらっているので、相手のパスが出るところがある程度分かります。自分のところでボールが取れているのは、周りの選手に助けていただいているからです。

編集部
1月の「キックオフイベント」で、足立強化部長が「ディフェンスのリーダーとして活躍してくれること、そして即戦力として期待しています」と述べられました。それを聞いてどう思いましたか。

荒木
心からうれしかったですし、その期待に応えたいと思いました。

 

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“広島に戻ってくる”と心に秘めた、大学4年間

編集部
サッカーを始めたのは何歳のころですか。

荒木
小学1年生の冬ごろから始めました。近所の友達や学校で仲の良かった友達が、サッカーをしていたことが始めたきっかけです。

編集部
いつごろからプロ選手を意識しましたか。

荒木
小さいころから「プロサッカー選手になりたい」とは言っていました。本格的に意識したのは、高校生のときサンフレッチェ広島のユースに入ってからです。身近にプロ選手の存在があったので、自分もプロになりたいという思いが強くなりました。

編集部
ユースからトップへの昇格が果たせなかったときは、どんな気持ちでしたか。

荒木
悔しいという気持ちもありましたが、自分の実力を自分が一番分かっていたので、昇格できないことは納得せざるを得ないところでした。4年後には、広島へ戻ってこられるようにと、気持ちを切り替えました。でも実際に、大学を経由して広島へ戻れる自信が100%あったとは言えなかったですね。

編集部
2015年に関西大学に進学。夢が遠くなることや、焦りはなかったですか。

荒木
めちゃめちゃありましたね。1年生のときから試合には出ていましたが、1年生のとき、全国大会に出場できませんでした。やはり大学からプロへ行くには、全国大会で活躍しないと無理だと思っていました。それで、1年生のころは「このままで大丈夫なのか」と焦っていましたが、しっかり練習で積み上げていくしかなかったです。

編集部
大学が関西エリアなので、サッカー以外にいろいろな誘惑があったのでは?

荒木
遊びに行こうと思えば行けましたし、サッカーをサボろうと思えばサボれました。でも自分はサッカーが好きだし、プロになりたかったし、広島に戻りたいという気持ちもあったので、誘惑に惑わされなかったです。

編集部
サンフレッチェ広島から声が掛かったときは、どんな気持ちでしたか。

荒木
大学3年生の2月ごろ、初めてサンフレッチェ広島のキャンプに参加しました。キャンプに呼んでもらったときは、本当にうれしかったです。広島に戻りたいという気持ちが強かったので、「これでダメだったらどうしよう」って、緊張していました(笑)。このときあらためて「ここに戻りたかったんだ」と実感しました。

編集部
入団会見のとき、「大学4年間でメンタル面、人間力が成長した」と話されましたが、どのようなことでしょうか。

荒木
関西大学のサッカー部は、1学年で60人ぐらい、全部員では250人ぐらいいます。その中で、人それぞれが意見を持っていて、自分とは違う意見の人もたくさんいました。〝意見が合わないから仲良くしない〟ではなく、同じチームにいるので全員が意見を出し合って、同じ方向に向いていくことが大切。そのためにも相手の意見を受け入れたり、自分の意見も聞いてもらったりすることを心掛け、4年生のときにキャプテンを務めました。チームをまとめることを学び、人間力やメンタル面など、自分自身がすごく成長したと思います。大学は人間的に成長できるところなので、大卒の選手として、そういうところをピッチでも発揮していきたいと思っています。

 

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好きな言葉「気持ちには引力がある」

読者からの質問
自分の性格は?

荒木
人見知りですね。初対面の人とはうまくしゃべれないです。結構、人にいたずらをするのが好きです。

読者からの質問
荒木選手は、チームメイトをいじる派ですか、それともいじられる派ですか。

荒木
いじられる方が多いと思います。ときにはいじったりもします。まあ、両方でしょうか。

読者からの質問
好きな言葉はありますか。

荒木
ユース時代の恩師・森山佳郎さんがよくおっしゃっていた「気持ちには引力がある」という言葉です。気持ちが強い方にボールが転がってくるし、気持ちの強い方へ勝利が手繰り寄せられるという意味です。

読者からの質問
趣味は何ですか。

荒木
YouTubeでの動画を見ることです。

読者からの質問
プロ初ゴールでは、どんなゴールパフォーマンスを予定していますか。

荒木
考えていないですね。変なことをしたらいけないので、やっぱり考えておかないといけないですかね。かっこいいのを考えとこうかな…(笑)。

読者からの質問
好きなタイプの女性を教えてください。

荒木
タレントで言えば、今田美桜さんです。かわいいので…。タイプの女性は、自分と性格が合えば一番いいのかも。コミュニケーションを取るのがうまくないので、そういう点で気を使ってくれる人がいいですね。ローラさんは、10年ぐらいずっと好きなので、僕の中では〝殿堂入り〟しています。いい加減卒業しようと思って、殿堂入りしました。テレビでしか見たことがないのですが、いつも明るくて楽しそうにされているところに、すごくひかれています。

(取材日/2019年3月)