キャンプ時から、若手選手の中でも特に期待されている坂倉将吾選手。今年意識していることは、“思い切りの良いスイング”。「同じ三振でも、空振りと見送りでは反省の仕方が違ってきます」と、自分の間合いで強く振り抜くことを心掛けています。
キャッチャーへのこだわりを聞くと、「やっぱり、やりたいですね」と本音をポロリ。表情も和やかに、ゲームメイキングの楽しさを語ります。
座右の銘は〝鍛錬は千日の行、勝負は一瞬の行〟。「勝負は一瞬でつくものですが、そのためには何日も何日も努力が必要という意味で、まさしく今の自分です」と、言葉の意味をかみしめます。

インタビュー動画

 

空振りと見逃しとでは、同じ三振でも違う

編集部
7月3日のヤクルト戦では、プロ初となる〝1番・レフト〟でのスタメン出場でした。当日はどんな気持ちでしたか。

坂倉
悪い気はしなかったです。第1打席では、早速ライトへのヒットが打てましたし…。

編集部
前日の7月2日に1軍登録されましたが、スタメン起用はいつ告げられたのですか。

坂倉
当日になって、スタメン出場だと聞いてびっくりしました。それ以上に、緊張の方が大きかったですね。僕って、意外と緊張するタイプなんですよ。

編集部
今年は、特に思い切りの良いスイングが目立ちますが、意識していますか。

坂倉
そうですね、意識しています。とにかく、必死にやることが一番だと思います。その中でボール球を振って三振することもありますが、それは振ってみないと分からないこと。そこからタイミングを覚えて、徐々に三振を減らしていきたいです。やっぱり打ち取られれば悔しいですが、空振り三振と見逃し三振とでは、反省の仕方が違ってきます。空振り三振の場合は、「ああすれば良かった」「こうすれば良かった」と思うもの。見逃し三振の場合は、「振れば良かった」としか思わないものです。

編集部
キャンプ前、福岡ソフトバンクホークスの内川選手と合同自主トレを行いました。内川選手からアドバイスをもらいましたか。

坂倉
いろいろなことを教えてもらいました。自分の間合いで強く振ることも大事ですし、その中で自分の特性や特長を生かしたバッティングも心掛けるようにしています。

編集部
5月24日の巨人戦では、10球も粘って2塁打を放ちましたね。キャッチャーの視点で、相手投手の配球が読めるのでは?

坂倉
配球を読むことはなかったです。早くから追い込まれたので、とにかく必死にやるしかなかったです。カープでは、〝簡単に三振しない〟というチームの決めごとがあります。その通りのプレーができたことは良かったと思います。

 

キャッチャーへのこだわり

編集部
最近、守備はレフトです。2018年12月には、「外野の守備はまだまだ」と言われていましたが、今は自信を持って守れますか。

坂倉
やっと慣れてきたと思いますが、今のレベルに納得はしていないです。春先のキャンプのころに比べれば、ある程度はできるようになったと思います。

編集部
キャッチャーのポジションに、こだわりはありますか。

坂倉
やっぱり、キャッチャーにはそれなりの思いがあります。(しばらく考えて)キャッチャーをやりたいという気持ちが一番大きいですね。

編集部
ピッチャーのリード、キャッチング、ゲームメイキングなど、キャッチャーはやることがたくさんあります。坂倉選手にとって、キャッチャーの魅力とは?

坂倉
ゲームをメイクするというか、試合を作っていけるというか、そこがキャッチャーの一番の魅力だと思います。

編集部
坂倉選手のストロングポイントを教えてください。まずは、打撃の強みは?

坂倉
ある程度、振っていける(ボールをとらえる)ところでしょうか。

編集部
守備の強みは?

坂倉
スローイングですかね。昔から、肩が強いと思ったことはないです。ただ、送球のコントロールや、取って早く投げることは意識しています。

 

「高卒でプロに入りたい」、だから日大三高を

編集部
野球は何歳ぐらいから始めましたか。きっかけは?

坂倉
小学1年生です。家の近くに、ビックアローズという少年野球チームがあって、たまたま通りかかったときに、自分から「やりたい」と言って入りました。

編集部
千葉県出身ですが、やはり小さいころはロッテファンでしたか。

坂倉
もちろんロッテです。帽子をかぶってユニホーム着て、リストバンドをしていましたね。

編集部
中学ではキャッチャーをし、全国優勝も経験しました。自信になったのでは?

坂倉
小学校の高学年のとき、チームにピッチャーがいなかったので、ピッチャーをやったことがあります。また中学校でキャッチャーへ戻りましたけど…。全国優勝のときは、ピッチャーと他の選手が頑張って、僕はあまり活躍していませんでした。

編集部
そうは言っても、30の高校からオファーがあったと聞いていますが…。

坂倉
数について詳しくは分かりませんが、たくさんの学校からオファーをいただきました。

編集部
日本大学第三高等学校(日大三高)に決めたわけとは?

坂倉
当時は、大学とか社会人には関心がなく、高卒でプロに入りたいと思っていたので、その夢が実現できる高校を選びました。日大三高は、練習環境が充実していて、寮に入っていました。

編集部
野球だけではなく、寮生活で得られたものはありますか。

坂倉
いろいろな面で成長できたと思います。例えば、洗濯ができるようになったこととか(笑)。全て、自分でやらなければいけない環境なので、親のありがたみ、家族の支えがすごく分かって、少しは成長したと思います。

編集部
こうして振り返ると、ご家族の協力が相当あったようですね。今年の「母の日」に選手からお母さんへメッセージを書いたそうですが、坂倉選手は何て書きましたか。

坂倉
家族に、相当迷惑を掛けていたと思います。あのとき僕は2軍にいたので、メッセージは書いていません。もし書くとしたら〝ありがとう〟かな(照れながら…)。

 

座右の銘は「鍛錬は千日の行、勝負は一瞬の行」

読者からの質問
自分はどんな性格だと思いますか。

坂倉
人見知りですね。だから、実はインタビューは得意ではないんです(笑)。

読者からの質問
笑ったときの表情がマエケン(前田健太投手)に似ていると、自分でも思いますか。

坂倉
いや~思わないですね(笑)。

読者からの質問
座右の銘は「鍛錬は千日の行、勝負は一瞬の行」とのこと。その意味は?

坂倉
何回も努力してやっていくけど、勝負は一瞬でつくもの。その一瞬のために何日も何日も努力を積み上げるという意味です。まさしく、今の自分です。

読者からの質問
体が大きくなっている印象ですが、入団してから何キロぐらい増えましたか。

坂倉
体重はそんなに変わっていないです。ただ、体脂肪が減って、筋肉の量が増えました。

読者からの質問
ヒーローインタビューの後に、一番水を掛けたい選手は誰ですか。

坂倉
誠也選手は達成したので、次は龍馬選手と野間選手ですね。誠也さんに、「お前がヒーローになったら覚えておけよ」と、すごまれました。

読者からの質問
ベンチで、よく手帳にメモしているシーンを見かけます。何を書いているのですか。

坂倉
秘密です。(しつこく聞くと)キャッチャーについてのことですね。

読者からの質問
休日はどう過ごされていますか。趣味やリフレッシュ方法などはありますか。

坂倉
ただ寝ています。僕って趣味がないんです。ゴルフは好きなのですが、シーズン中に行くほど元気じゃないので…(笑)。オフになったら行きたいですね。気持ちが良いんですよ。

読者からの質問
プレゼントで、もらってうれしいものは何ですか。

坂倉
その人が、僕のことを考えて選んでくれたものなら何でもうれしいです。

読者からの質問
タイプの女性は?

坂倉
笑顔がくしゃっとなる人です。タレントでは、竹内結子さんがタイプです。

読者からの質問
最後にファンの方へ、今期の目標も込めてコメントをお願いします。

坂倉
すごくチームもいい方向に向かっています。リーグ連覇に向け、チーム全員、まだまだ諦めずに戦っているので、球場は暑いと思いますが、ぜひ足を運んで応援していただければありがたいです。僕自身も、一勝一勝、チームに貢献できるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。

(取材/2019年7月)