1989年10月2日生まれ、神奈川県出身。2015年にヴァンフォーレ甲府から移籍。性格はポジティブで気持ちの切り替えが早いこと。
強みは、空中戦や1対1のコンタクト。好きな動物は、フェレットや猫。開幕戦に黒髪で出場したところ評判が悪かったので、金髪に戻す。サンフレッチェのロゴの入った勝負パンツをはいて試合会場入り。

2度の悲劇を乗り越えられたのは、妻とサポーターの支え

編集部
2017年のトレーニング中、前年のケガと同じ前十字靭帯断裂で、全治8カ月と聞いたときはショックだったと思います。
2度の悲劇に襲われ、普通なら挫折しそうなものですが、どうやって乗り越えられたのですか。
佐々木
僕は「サッカーが好き」ということもありますが、家族もいるわけですから、
〝立ち止まっている暇などはない〟〝気持ちを切り替えてやるしかない〟という感じでした。基本的に僕は、ポジティブな性格なんです。
編集部
奥さんの支えが大きかったのでは?
佐々木
間違いなく、それが一番大きかったですね。僕が復帰することを誰よりも信じてくれていたし、
試合に出られることを一番強く願ってくれていました。今も可能な限り、スタジアムへ来て応援してくれています。
編集部
試合前の体ならしや、ハーフタイムのとき、いつも家族のいる方へ向かって手を振っていますね。奥さんへは、感謝の気持ちを伝えていますか。
佐々木
ええ、結婚記念日や誕生日には、はっきり伝えるようにしています。
手紙だと恥ずかしいので、メールで長い文を送っていますよ(照れ笑い)。
編集部
リハビリ中、サポーターから贈られた千羽鶴をロッカーに飾っておられたそうですが…
佐々木
その通りです。リハビリ期間は、マンネリというか気持ちが入らない日も正直ありました。
常にベストな心理状態ではなかったのですが、ロッカーに戻って千羽鶴を見たとき、
〝僕を待ってくれている人や応援してくれている人がいるんだ〟という気持ちになり、刺激になりました。
編集部
2度のケガから学んだことはありますか。
佐々木
国立スポーツ科学センターでリハビリを行いました。そこには、いろいろな競技の選手が僕と同じようにリハビリをしていました。
そういう方々と交流する中で、「もっとリハビリのために、トレーニングの負荷をあげなくては…」とか、
「ケガの予防をする体づくりが大切」とか、刺激になることが多かったですね。

競り方や駆け引き、タイミングで身長差さをカバー

編集部
佐々木選手のストロングポイントを教えてください。
佐々木
空中戦だったり、1対1のコンタクトだったり、そこが僕の武器ですね。
僕は身長が176㎝と、特別高いわけではないのですが、競り方だったり、駆け引きやタイミングなどで、空中戦の勝率を上げています。
編集部
大学や甲府時代は、ボランチやサイドハーフ、センターバックなど、オールラウンドにプレーされていましたね。DFですが、攻撃が好きなのでは?
佐々木
チームの状況もありましたし、ケガ人が多くて僕が入らなければならないときもありました。いろいろなポジションをやらせてもらったのは、自分のプラスにはなっています。攻撃は好きですが、僕がやるべきことは、まずはディフェンス。相手に点を取らせないことに焦点を当てています。
編集部
サンフレッチェからオファーがあったとき、甲府では主力選手でした。 甲府に残るべきか移籍すべきかで、相当悩まれたようですが…
佐々木
高いレベルで挑戦したい、優勝争いをしている強いチームでプレーしたいという気持ちがありました。
その一方で、甲府にもっと僕が捧げられるものもあったと思います。
最初は甲府に残るつもりでいましたが、広島へ移籍したことが最善の選択だったと思います。

ポジティブに考えると運もついてくる

編集部
サッカーを始めたのは何歳のころですか。
佐々木
幼稚園のときにサッカークラブに入りました。こんなうるさい子どものエネルギーをそぐには、スポーツが一番と母親が思ったようです。
編集部
横浜マリノスのジュニアユースからユースへ昇格できなかったとき、ショックはありましたか。
佐々木
ショックというよりは、悔しかったことはうっすら覚えています。
全員が上にあがれるわけではないので、あまり落ち込んではいませんでした。
「ダメなんだ。だったら次を探さないと」という感じでしたね。
サッカーが好きだったので、高校へ行ってもサッカーができるところを探そうと思いました。
編集部
プロを意識したのは、いつですか。
佐々木
大学生のころです。高校生のときは、プロなんて雲の上だと思っていました(笑)。
僕が大学に入学する年に、チームが関東1部に上がりました。
関東1部でサッカーができるというのは、すごく自分にとって大きかったと思います。
4年間ほぼ試合に出してもらって、それがプロを意識することにつながりました。「運がよかったな」と思います。
ポジティブに考えると運もついてきますね(笑)。

「お父さんはJリーガー」と記憶に残したい

編集部
お子さんの誕生、おめでとうございます。二男ということで、父親としての自覚もますます強くなっているのでは?
佐々木
2人目が生まれたからといっても、心境の変化は1人目と同じです。
ただ、サッカーと向き合う時間と、家族と向き合う時間、どちらも充実させたいと思うようになりました。
編集部
お子さんとの時間が癒やしになっているのでは?
佐々木
かわいいですね、いつも「ぼーぼーぼー」と言って、公園に行っても、家の中でも、ずっとボールを蹴っています。
僕に向かってボールを蹴ってくるので、蹴り返しています。サッカーが好きみたいですね。僕も、このひとときで心が休まります。
編集部
お父さんがJリーガーだと、息子さんたちの記憶に残したいですね。
佐々木
子どももボールを蹴るのが好きですし、僕がサッカーをやっているというのは、少しは分かっているかも?
でもまだ上が1歳8カ月ですから…。子どもの記憶に残るまで、選手として頑張りたいですね。
編集部
ファンへ一言コメントをお願いします。
佐々木
中断期の間に、しっかり良いトレーニングをして、「目指せタイトル!」。
優勝を目指してまた7月から戦いが始まりますので、応援をよろしくお願いします。

そうなってしまったものはしょうがない、だったら次を考える

編集部
自分の性格は?
佐々木
ポジティブですね。「そうなってしまったものはしょうがない、だったら次を考える」というタイプ。前向きです。
読者からの質問
インスタグラムで、フェレットを抱っこされていたのですが、好きな動物はなんですか。
佐々木
フェレットや猫など、動物は基本的に好きですね。
読者からの質問
今シーズン、髪の色を変えたのには理由がありますか。
佐々木
一度金髪をやめようかと思って、伸ばして切ったんです。
開幕戦は、黒髪で出場したのですが評判が悪くて。「どうした?」と、対戦相手の選手からも言われましたので、金髪に戻しました。
髪型も色も美容室の人にすべてお任せ。注文はしないタイプで、僕は座っているだけ。何色になるのかは、最後まで分からないです。
読者からの質問
二人目のお子様のご誕生、おめでとうございます。将来、佐々木兄弟にはサッカー選手になってもらいたいですか。
佐々木
どうですかね。サッカーを職業にするのは大変です。安定しているわけでもないですし…。
仕事にするしないは別として、成長していく過程で、サッカーをしてくれたらとは思います。
読者からの質問
試合が始まる前にするルーティンや験担ぎはありますか。
佐々木
基本的には、ないです。サポーターの方を見て、儀式的なものはします。
「広島のためにしっかり戦うよ」という意味でポーズを取ります。
見てくれている人、応援してくれている人は分かるかもしれませんね(笑)。
読者からの質問
一番仲良しの選手は誰ですか。
佐々木
みんな仲がいいですよ、通称「柴﨑組」「柴﨑軍団」という、柴﨑晃誠選手をボスとした軍団があるんです(笑)。
読者からの質問
佐々木選手は音楽好きのような気がしますが、好きな音楽は何ですか。
佐々木
音楽の好みは、コロコロ変わるんですよね。昔から安定して好きなのは、RADWIMPSですかね。
中学生ぐらいからよく聞いています。あとは、特に夏場はガンガンしたのを聞きます。
編集部
サンフレッチェのロゴが入った迷彩柄のパンツを購入されたようですが、試合中にはいているのですか。
佐々木
試合中はユニフォームのものがあるので、そのパンツははいていないです。
試合会場への行き帰りに、その日の〝勝負パンツ〟としてはいています。

独占インタビュー動画はこちら

(取材/2018年6月)