インドカレーに魅せられたオーナーが、故郷の因島にオープンしたインドカレーの専門店。インドの家庭で日常的に食べられる味を再現したカレーは、サッパリとしてるのにスパイスの香り豊かな奥深い味わいが癖になるおいしさ。辛さ控えめなので、子どもからお年寄りまで食べられると人気です。

しまなみの恵みたっぷりの「しまなみカレー」を求めて

しまなみカレー ルリヲン【尾道市因島】

今治や三原、しまなみの各島々へのフェリーが発着する土生港の程近くにある、ひと際個性的なお店。ここが、因島でも珍しいインドカレーが食べられる「ルリヲン」です。

因島周辺で収穫される野菜や果物、瀬戸内の海の幸や島育ちの豚肉や鶏肉など地元の食材を使用し、辛さ控えめでスパイスの風味豊かな優しいカレーが味わえる店。地元の人やしまなみ海道を訪れる観光客で賑わう、因島の注目のスポットです。

顔がある太陽のようなルリヲンのロゴマークが目印。

しまなみをサイクリングで訪れる人のために、サイクルスタンドも完備しています。

お店の裏側もちょっぴり個性的。この看板が見える道路沿いに、お店の駐車場が4台あります。

さっそく店内を訪れてみましょう。

出迎えてくれるのは店主の宮脇ルリさん(右)と必殺仕込み人の宮脇朋洋さん(左)。

店名の「ルリヲン」は、因島で生まれ育ったルリさんの「故郷に恩返しをしたい」という思いが込められているそう。

「ルリの恩返し」で「ルリヲン」。

一時期、島を離れ東京で暮らしていたルリさん。そこでインドカレーと出合いました。辛い物が苦手なルリさんですが、ただ辛いだけではないスパイス奥深い味わいに魅せられて、自分で作れるようになりたいと思ったのが全ての始まりでした。独学では限界を感じ、インドカレー店でアルバイトをしながら、インド人シェフから作り方を教えてもらったそうです。「カレーについてもっと深く学びたい」とインド料理の学校にも通い、スパイスの使い方などを本格的に学びました。

インドカレーを学んでいるころ、故郷から遠く離れた地で子育てをしていたルリさんは、改めて島の恵まれた環境の良さに気づいたといいます。子どもを育てるなら自分が生まれた島で、と島へ戻る決意をしました。その頃から、いつか島の豊かな食材を使ったインドカレーの店を持ち、そこが人々が集うコミュニティスペースになればと夢見ていたそうです。そうして2016年、念願だったインドカレーの店をこの場所でオープンしました。

 

みそ汁のように、インド家庭で毎日食べられるカレーを

ルリヲンのカレーのベースになっているのは、ルリさんがアルバイト先のまかないで作ってもらった、インド家庭で毎日食べられているカレー。数種類のスパイスを合わせ、あっさりと軽やかに仕上げられたカレーには、素材とスパイスの旨味が凝縮されています。

カレーの素材は島周辺のものを使うのも、ルリヲンのこだわり。タマネギやジャガイモなどメインに使う食材は因島産のもの。それ以外にも、しまなみの島々で取れる野菜や広島県産の熟成鶏肉、レモンを食べて育った岩城島のレモンポーク、お米は福山市沼隈産 山田米 「恋の予感」と、しまなみの恵みが凝縮されています。

全種盛プレート1,500円

バターチキン、レモンポークのキーマカレー、ソイミートカレーの3種類にお任せカレー1種類の計4種類のカレーに、サラダと副菜、パパドが付いています。副菜にはインドのお漬物の「アチャール」と汁気のない炒めカレーの「サブジ」。どちらも季節や旬の食材に応じて変わるそう。この日はキャベツのアチャールにジャガイモのサブジでした。インドのひよこ豆の煎餅のパパドは、そのままでも、カレーをつけても美味しく食べられますし、カレーに散らしてパリパリとした食感を楽しむのもおすすめです。

ダブルカレーセット 1,000円

ルリヲンのカレーはどれも辛さは控えめの優しい味。水を加えず野菜の旨味だけで仕上げるバターチキンは、辛さはなくマイルドで、トマトの酸味が爽やかで子どもからお年寄りまで好まれています。辛さが足りないと感じたときは、インドのチリペッパー(写真奥右)やインドジンウソツカナイ オイル (ルリヲン オリジナル)(写真奥左)で辛さの調整を。

カレーは1種類ずつ食べるのもいいですが、2種類以上のカレーを混ぜてインド風に味わうのがおすすめ。味に深みが出て単品で食べるより何倍もおいしくなりますよ。

食後はチャイ(400円)も味わって。福山産の生姜がピリリと効いたスパイシーさが魅力です。

 

島で人々が集うコミュニティスペースに

「島の人々に応援してもらい、私たちの今があります」と語るルリさん。今度は自分たちがお返しする番と、島で活躍する人々の応援をしています。

店内に一歩入ると、目を引くのがこちらの椅子とテーブル。造船廃材や古材、アイアンを組み合わせた家具や看板などを制作する、因島在住の金属造詣作家の向井秀史氏の作品。

顔がついている太陽のようなロゴマークは、神奈川から因島に移住されたアーティスト、矢野ミチル氏の作品。太陽のように見えるのは実は星。いつも笑顔であたたかい太陽のような存在でいられるようにとの願いも込められているそう。

チャイに使われていたカフェオーレボウルは因島在住の陶芸家、吉野瞬氏の物。女性の手にもすっぽり収まる小ぶりなサイズがちょうどいい感じです。

訪れた日は、因島の女子学生たちを撮影し続けていたカメラマン大出 太介 さんの個展が開催されていました。このようにさまざまなイベントも開催しています。イベント情報などは、お店のHPからチェックできますよ。因島までドライブを楽しみながら、島の恵みが詰まったルリヲンへ出掛けてみては。

しまなみカレー ルリヲン