車を走らせていると、この建物はなんだろう?と気になっていた方もいるかもしれません。廿日市市にある「おひさまパン工房」は昔懐かしい学校風の建物が目印です。木の温もり漂う落ち着いた雰囲気の店内には、『酵母育ててます』と並ぶ瓶が。ここではすべてのパンに、お店で育てた自家製の天然酵母が使われます。薪窯で焼く香ばしさと噛みしめる度に広がる味わいを是非堪能してください。

昔懐かしい学校風の建物が目印、こだわりの自家製天然酵母パン

おひさまパン工房【広島県廿日市市】

広島市内中心部から車で約30分。

『薪窯パンの店』と書かれた手書きの看板と、木造校舎のような建物でひときわ目を引くのが、広島市廿日市市にある「おひさまパン工房」です。

 

 

扉の横には黒板まで!懐かしい~

さぁ中に入ってみましょう。

 

パン作りを通して、地域循環を目指す

元々は宮島にあった人気店がこの地に移転してきたのは2017年4月のこと。オーナーの野村さんは地域循環を目指して薪窯でパンを焼いています。なぜ薪窯なのでしょうか?

「パンを焼くのに使用する薪は、すべて廿日市や広島県内のものです。適度に間伐された森は太陽の光がよく当たるようになり、木々が元気になります。その森に降った雨水はやがて大地の栄養をたっぷり含んで川となり、海に注ぎ込むことによって牡蠣もよく育ちます。つまり森から海への循環へと繋がっていくわけです。食材もできる限り広島県産にこだわり、自家製の天然酵母を使用しています。パン作りを通して地域全体が良くなってほしいんですよ」

パンを焼くことが自然界や地域循環の一部となっているとは。なるほど、奥が深いですね。

 

一番人気は焼き上がりまでに72時間かかる『おひさまパン』

そんなこだわりがギュッとつまったパンの中でも特に人気なのは、『おひさまパン』です。自家製のヨーグルト酵母をタネから起こし、焼き上がりまでなんと72時間!時間をかけて酵母をじっくり育てていくことで、目がぎゅっと詰まった生地になり、キメ細かくもっちりふわふわな仕上がりに。希望の厚さでスライスもしてもらえます。「この方向で持って帰ってくださいね」と店員さん。持ってみると食パンなのに、その柔らかさに驚きです。

 

24時間卵液に浸されているので、しっとりとした深い味わいがやみつきになりそうな薪窯フレンチトーストも人気商品のひとつです。その他にも宮島の牡蠣醤油を使用したラスクなど、広島県産にこだわるこのお店ならではのものも。時には定番の酵母の他に、季節の食材を使ったオリジナル酵母のパンも登場します。

 

広々としたイートインスペース

パンが並ぶ陳列棚の奥にはイートインスペースがあり、ちょっとした息抜きに最適です。ソファでゆったりくつろいだり、店内にあるお気に入りの本を眺めることも。また、冬の期間には暖炉も灯され、暖かな火を眺めながらパンとドリンクが楽しめます。

 

ペットもOKのテラス席

テラス席ではペットも同伴可能です。庭の緑を眺めていると日頃の疲れも癒されるかも。天気のいい日には気持ちの良い時間が過ごせそうですね。

「将来的にはこの学校風の建物のように、パンの販売だけでなく、地域の人たちが学んだり色々な情報交換する交流の場となってほしいんですよ」と野村さん。じっくり酵母が育っていくように、お店もまだまだ成長中のようです。

地域や自然とのつながりを大切にした「おひさまパン工房」。ゆったりとした時間を過ごしにぜひ訪ねてみてください。

 

おひさまパン工房