横川エリア・三篠町の住宅街の一角にある「月待ち」は、笑顔の素敵な女性店主が一人で切り盛りするお店です。”90%オーガニック”がコンセプトのこのお店は、「気取らず、楽しく、美味しく」がテーマ。マクロビの考え方を取り入れ、タマゴや乳製品などの動物性食材を使わないヴィーガンスイーツが多数揃っています。

シンプルに”ひと手間をプラス”のあたたかさ

月待ち【広島市西区三篠町】

濃いブルーの店構えに黄色の文字で、月が輝く夜空を連想させるお店「月待ち」。

店内に入ってみると、とてもシンプルですっきりしたつくりです。

裸電球にナチュラルテイストのインテリアが並べられています。テーブルの上には、毎週お花屋さんと相談して、季節のお花を飾るのだとか。

そしてテーブルに、そっと置かれた巻物らしきもの。実はこれ、布製のメニュー表なんです。

シンプルなメニュー表には店主の言葉も添えられていて、店主の想いが感じられます。

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店主のイチオシ!自家製ミルクレープ

ミルクレープ 470円 (税別)

一枚一枚クレープを焼き、自家製ジャム入りのクリームを塗り重ね、この目にも美しい層を丁寧に作り上げています。取材日には、無農薬キウイを使った自家製ジャムを利用したクリームのミルクレープが並んでいました。

その他、プリンやタルトなど、数種類のケーキがそろえられています。「常に新鮮な材料を使い、冷凍食材は一切使わない。その季節に市場にあるものを仕入れて使う」それが、店主の譲れないこだわりだそう。そのため、メニューは、時季に応じて変化し続けています。

ケーキセット(写真はミルクレープ、ざくろのサイダー)  970円 (税別)

好みのケーキとドリンクを選べるお得なケーキセットが人気。
今日のチョイスはコチラ。ざくろのサイダーはこれだけ鮮やかな色あいにもかかわらず、着色料不使用でオーガニック。イタリアからの輸入品だそう。

オリジナルのブレンドコーヒーもこだわりいっぱい。
ストレートはもちろん、豆乳ともマッチするようにと豆の煎り具合にこだわった豆乳カフェラテ用のブレンド豆も用意しているとか。もちろん、ノンカフェインコーヒーもありますよ。

スコーン 260円(税別)

天然酵母を使って焼き上げたスコーンも。シンプルな中にも自然な甘みが感じられる人気商品なのだそうです。

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テイクアウトの焼菓子も充実

お店の一角には、すぐにテイクアウトができる焼菓子が沢山そろえられています。

テイクアウトコーナーでは、焼菓子に使われている材料の、産地や由来などもしっかり説明されています。アレルギーが心配な人や食にこだわりを持つ人にとっては、とても安心できるサービスですね。

焼菓子は、サブレ・クッキー・スノーボールやグラノーラなどが並んでいます。一つ一つ丁寧にラッピングされ、お月様の形のタグがつけられています。これもまた、シンプルだけど手作り感のあり、とても温かみを感じることが出来ますね。

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テイクアウト一番人気は「ドフィノア」

ドフィノア 400円(税別)

ラッピングされた焼菓子の中に、かわいらしいドライフラワーが付けられたドフィノアが並んでいます。年間を通して店頭に並んでおり、テイクアウトされるものでは一番人気なんだとか。

ナッツがぎっしりと入っていて、天然酵母のうまみがたっぷりで、コーヒーと相性がいいとのこと。なんだか、どれをとっても魅力的で目移りしてしまいます。

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作家さんの作品販売からワークショップまで

お店には、店主の趣味で集められた本も沢山。

小説から絵本までジャンルも様々。ゆっくりいろんな種類のお菓子を楽しみながら、一人でのんびり読書をしたり、子供と一緒に、お菓子を食べながら絵本を読むのもいいですね。

店内では、作家さんの作品を販売されているそうで、入り口そばの壁際には、ドライフラワーの作品や雑貨、アクセサリーが並べられています。定期的にワークショップも開かれています。

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気になる店の名前・・・決めるのに数ヶ月!?

店主がお店を開くと決めてから、店名を何にしようかと悩むこと数ヶ月。「月に関係する名前をつけたいな」と思い始めたものの、特にピンとくるものが無く流れていく月日。ある日、本好きな店主がふと立ち寄った本屋さんで目にした「YUCARI」という名の本。そこにはこう書かれていました。

江戸時代、お月見のことを「月待ち」と呼んでいたそうです。もともと月待ちは、肉や魚を断ち行動を慎み、身を清める精進潔斎をする日とされていたんだとか。そして次第に信仰的なものから娯楽的なものにだんだん変化し、夜の屋台などが出るなどイベント化し、皆が楽しむようになったんだとか。

「月待ち」本来の意味と、お店のマクロビを基本とする考え方が似ていること。料理は精進でも月を待ち楽しんでいたという時代背景と、カフェメニューの動物性素材を使わないでも楽しんでもらいたいという想いがリンクすることから、「月待ち」と名づけたそうです。なんだか深い良い話に感動しました。

 

アレルギーのある方もお子様連れも、ご近所さんも。みんなから愛され、心安らぐこのカフェで、時間を過ごしてみてはいかがでしょう。いつの間にか常連さんになっていたりなんかして・・・。

月待ち